広島県福山市の就労継続支援B型作業所「トテチテタ」。
今日ものぶさんは、木工室で鞆の浦のお土産品づくりの準備をしていた。
木の香りがふわっと漂う、
なんとも落ち着く場所だ。
の、はずなのだが。
今日の主役は「のぶさん(支援者)」
いつもは訓練生が主役だが、
今日は違う。
主役は
のぶさん自身。
なぜなら、
朝からやらかしの予感が漂っていたからだ。
訓練生の名前を盛大に間違える
木工室に入ってきたレンくんに向かって、
のぶさんは元気よく声をかけた。
「おはよう、カズさん!」
「レンです」
(あっ!)
のぶさんは慌てて謝った。
「ご、ごめん!今日は朝から脳みそが寝てて」
「大丈夫ですよ」
レンくんは笑ってくれたが、
のぶさんの心の中では
やらかしポイント①が刻まれた。
説明の途中で自分が迷子になる
続いて、ミキさんに作業説明をする。
「今日はこの木材をこうしてえっと
あれ?どこまで話したっけ?」
「途中で迷子になってましたよ」
(やらかしポイント②!)
ミキさんは笑ってくれたが、
のぶさんは内心で土下座していた。
工具を落として派手な音を出す
さらに、ヤスリを取ろうとした瞬間
ガッシャーン!!
木工室に響き渡る大音量。
「のぶさん!?大丈夫ですか!?」
「だ、大丈夫です。工具が勝手に落ちただけで」
(勝手に落ちるわけない。やらかしポイント③!)
感覚過敏のハルさんが少し驚いたので、
のぶさんは深く反省した。
訓練生の水面下を見落とす
午後、ソウタくんが作業の手を止めていた。
「ソウタくん、興味ないの?」
「いや、興味はあるんですけど
ちょっと不安で手が止まってて」
(あっ!水面下を見落としてた!
やらかしポイント④!)
のぶさんは、
自分が水面上の行動だけを見ていたことに気づいた。
深呼吸して気づく
その日の帰り道。
のぶさんは歩きながら思った。
支援者だって人間。
失敗するし、名前を間違えるし、工具も落とす。
でも、失敗したときにどう向き合うかが大事なんだ。
そして、
支援は完璧である必要はない。
一緒に考える姿勢こそが支援の本質なんだ。
と気づいた。
のぶさんの学び(今日のまとめ)
- 支援者も人間なので、失敗はつきもの
- 失敗を認めることで関係が深まることもある
- 水面下を見落とすことは誰にでもある
- 大事なのは「次にどうするか」
- 完璧よりも誠実さが支援の力になる
トテチテタの木工室には、
今日も木の香りと、
ゆっくりと前に進む人たちの物語が流れている。
そしてその端っこで、
のぶさんもまた成長している。



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