修道院(会)では、教会法・教皇の許可で従順・清貧・貞潔の3つの誓願をたてた修道士・修道女が共同で生活されています。修道会ごとに特徴があり、祈りが中心の観想修道会や宣教を行う宣教会、社会活動を行う修道会もあります。男子と女子修道会があり、シスターになる方法がホームページに載っていたり、短期間の黙想ができる修道会もあります。最後に紹介する修道会は、カトリック川口教会にいらっしゃったかたが所属されていて、陰ながら応援している修道会です。

オススメ修道院その1:ミラノ外国宣教会

ミラノ外国宣教会

男子修道会です。イタリア・ミラノで1850年に設立された「教皇庁立外国宣教会」という名前の宣教会です。非キリスト教国(特にアジア諸国を中心)における福音宣教に奉仕することを目的にされていて、そういう意味で日本も非キリスト教国ということになっているのでしょう。栃木教会に所属していたときに、イタリアからいらした神父様(マルコ神父様)が「聞き屋」という路上ボランティア活動をされていて、何度かお世話になりました。

オススメ修道院その2:聖パウロ修道会

男子修道会です。歴史ある出版社「サンパウロ」を運営されています。サンパウロは四谷にあって、大学の近くだったのでよく寄っていました。社会的コミュニケーション(マスコミ?なのでホームページもしっかりしていました!)のために設立されたそうです。月刊誌は有名な『家庭の友』です。

オススメ修道院その3:マリアの御心会

女子修道会です。マリアの御心会は今から200年前、修道生活が全面的に禁止されたフランス革命のときに、イエズス会司祭ピエール・ド・クロリビエールとアデライド・ド・シセの二人によって設立されました。「どのような状況下にあっても修道者としての外的なしるしをつけずに生きることのできる、まったく新しい形の修道会」とのことです。信濃町にある明泉寮はここの会による運営です。

オススメ修道院その4:聖ベルナルド女子修道会

女子修道会です。1827年にフランスのシトー会に属しています。1955年に教皇から承認をえました。国内でも教育事業に力を注いでいらっしゃいましたが、現在は移転して本来の祈りの生活に専念されていらっしゃるそうです。

オススメ修道院その5:聖パウロ女子修道会(女子パウロ会)

女子修道会です。ヤコブ・アルベリオーネ神父によって、聖パウロ修道会・師イエズス修道会と同じように設立されました。社会コミュニケーションを目的とする修道会です。なのでメディアを使って宣教するのが得意な修道会になります。月刊誌「あけぼの」があります。ホームページに「聖パウロ女子修道会のシスターになるためにどのようなプロセスを歩むのかなどを、ご紹介しています」というコーナーがあり参考になります。

オススメ修道院その6:幼きイエス会(ニコラ・バレ)

女子修道会です。17世紀のフランスで、貧しい家庭の子どもたちに教育の機会を与えるために設立されました。女子修道会としては最も早く来日されたようです。関東では有名な四谷にある雙葉学園の運営を行っているといえばわかる人も多いと思います。

オススメ修道院その7:神言修道会

男子修道会です。海外宣教を目的に、ドイツ人アーノルド・ヤンセン神父によって設立されました。世界60か国で活動されているそうです。たしか南山大学が神言会です。聖霊刷新のときに南山大学の関係者とお会いしたことがあります。

オススメ修道院その8:フランシスコ会

男子修道会です。アシジの聖フランシスコにより設立されました。「小さき兄弟会」の3つのうちの1つです(あと2つはコンベンツアル聖フランシスコ修道会・カプチン会です)。800年の歴史を持つ修道会で、司祭・修道士が世界中で活躍しています。

オススメ修道院その9:カトリック聖ドミニコ修道会

男子修道会です。聖ドミニコによって1216年に設立されました。正式名称は「説教者兄弟会」です。ドミニコ会にはロザリオ管区とカナダ管区があり、その違いは日本に来たタイミングと母体となる支部が違うだけだと思われます。四国にある進学校「愛光学園」は、近所のM先輩が進学されたので覚えています。また、新宿に聖ドミニコ修道会トマス寮というのがありました。私は淳心会の淳心寮(男子の学生寮)だったので偵察に行ったことがあります。

オススメ修道院その10:援助マリア修道会

女子修道会です。1854年に設立されました。人々を助けに赴くことを目的とした使徒的修道会です。フランスに本部があります。アジア・パシフィック、ヨーロッパ、アフリカの各共同体に派遣されて地域社会の中で奉仕されています。実は私の近所の学校も援助マリア修道会運営です。福山暁の星学院に通っている学校関係者・生徒たちが福山教会にもいらっしゃってなじみの深い修道会です(カナダ留学でL'Archeラルシュ共同体を紹介してもらったのも援助マリア修道会のシスターからでした)。

オススメ修道院その11:マリアの宣教者フランシスコ修道会

女子修道会です。福者マリー・ド・ラ・パシオンによって、1877年インドで設立されたました。フランシスカン・ファミリー(フランシスコ会のこと)に属し、約80ヵ国の会員が約70の国に派遣されています。国内には29の共同体があります。

オススメ修道院その12:ショファイユの幼きイエズス修道会

女子修道会です。1859年フランスで設立されました。1877年レーヌ・アンティエが、ベルナール・プティジャン司教の要請に応えて、4名のフランス人シスターを日本へ派遣しました。現在は、フランス・日本・カナダ・ ドミニカ共和国・チャド・カンボジアで教育、福祉を中心とした活動をされています。大阪・和歌山・久留米・熊本にある信愛学院や信愛大学が有名です。ホームページに「シスターになるには!」というコーナーがあります。参考になさってください。

オススメ修道院その13:桐生聖クララ会修道院

女子修道会です。桐生の聖クララ会の起源は、イタリア・アッシジの聖クララ会です。1875年、アメリカへ渡った尊者マザー・マリア・マッダレナ・べンテボーリオによって設立されました。その後、1965年になって桐生に観想修道会ができ現在に至っています。栃木教会にいたころに、群馬県の桐生市は近所だったので訪問したことがあります。

オススメ修道院その14:厳律シトー会伊万里の聖母修道院

女子修道会です。トラピストあるいはトラピスチヌといわれています。1953年設立されました。聖ベネディクトの戒律のもと、自給自足の自治修道院で生産活動も行っています。お菓子類、陶芸作品、クリスマス島の塩、自家用の農作物があります。

オススメ修道院その15:福音史家聖ヨハネ布教修道会(聖ヨハネ会)

女子修道会です。桜町病院の創立者戸塚文卿師の遺志を受け継いで、当時の東京大司教土井辰雄の命により、1944年岡村ふくが設立しました。東京大司教区立の修道会になります(めずらしい!)。病気の人、弱い立場の人々への奉仕を通して、神が愛であることを現わそうとする共同体です。

オススメ修道院その16:コングレガシオン・ド・ノートルダム修道会

女子修道会です。創立者はマルグリット・ブールジョワです。17世紀フランスで設立されました。その後、カナダに渡ってカナダの誕生にも貢献したとされています。信仰教育を通してイエスを伝えることを重視し、自らも出かけて行く使徒的修道会になります。宣教活動も学校教育をはじめ小教区での要理教育などを通じて350年続いています。

オススメ修道院その17:純心聖母会

女子修道会です。1934年6月9日長崎の大浦天主堂「信徒発見のサンタマリア」祭壇前で設立されました。聖母マリアの汚れなきみ心に捧げられた教育と社会福祉の使徒的活動を行っています。「聖体への信仰」「聖母マリアの汚れなきみ心の霊性」「日本の殉教者の精神」を大切にしています。「シスターへの道」というページがあります。

オススメ修道院その18:援助修道会

女子修道会です。煉獄(れんごく)援助修道会という名前だったそうです。1856年パリに設立されました。1935年に広島に拠点ができました。現在は東京に本部があります。「煉獄の深みから地の果てまで行く」「良いことなら何でも」をモットーに、「み摂理のマリア」の直観からの諸聖人の交わりの中に生きるという活動方針があります。聖イグナチオの霊操に 従って霊的生活を養い、社会の中で人びとと共に生きる使徒的生活を行っています。

オススメ修道院その19:けがれなき聖母の騎士聖フランシスコ修道女会(聖母の騎士修道女会)

女子修道会です。聖マキシミリアノ・マリア・コルベ司祭殉教者の精神に従ってすべてをけがれなき聖母に捧げ、マリアと共に祈る修道会です。1950年設立されました。日本では長崎・佐賀・大分で、海外ではポーランド、韓国で社会福祉・教育・出版事業を通して地域との連帯に貢献しつつ福音宣教を行っています。けがれなき聖母を通してイエズスのみ心を知りより深く愛するよう、マリアとの内的一致を心がけています。

オススメ修道院その20:イエズス会

男子修道会です。日本に初めてキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルや、イグナチオ、ロヨラによって16世紀に設立されました。上智大学や栄光学園、神戸の六甲学院と広島学院、福岡の泰星学園など有名な教育機関が多いです。そういえば、今の教皇フランシスコもイエズス会です。私の兄弟もイエズス会の学校を最悪の成績で卒業しました。神戸・山口・島根の小教区では教会の主任司祭を任されている場合があるそうです。宣教・司牧・黙想・祈り・社会活動などが主な活動です。フランシスコ・ザビエルの時代に山口の大内氏がイエズス会と良好な関係を保っていたので西日本には強い地盤が残っているようです。

オススメ修道院その21:トラピスト修道院

男子修道会です。聖ベネディクトの戒律を順守する観想修道会です。トラピストというとクッキーが有名ですね。大分のほかにも北海道の北斗市にも厳律シトー会燈台の聖母大修道院があります。明治29年(1896年)、フランスから9人の修道士が来日し設立しました。敷地内工場で作られる酪農製品が有名です。トラピストバターを使ったクッキーやソフトクリームは濃厚で人気商品となっています(道の駅でお土産にもなっています)。栃木県の那須にもトラピストがあってお菓子のガレットが有名だったのですが、そちらは女子修道院でした。

オススメ修道院その22:オブレート会

男子修道会です。オブレートは献身・奉献するという意味があります。1816年にフランスで設立されました。正式には「汚れなきマリアの献身宣教会」といいます。1948年に来日し高知・徳島・福岡・伊丹で活動しています。

オススメ修道院その23:コンベンツアル聖フランシスコ修道会

男子修道会です。アシジの聖フランシスコによって小さき兄弟会が創立されましたが、小さき兄弟会は後に三つの修道会に分割されました。コンベンツアル聖フランシスコ修道会はそのうちの一つです。日本では、アウシュヴィッツ収容所で殉教した聖マキシアリアノ・マリア・コルベ神父によって始められました。宣教・ 司牧、出版、教育、福祉の4つの分野で活動されています。月刊誌『聖母の騎士』が有名です。私の身近なところでは、2年前まで住んでいた埼玉県戸田市の近くにあるカトリック赤羽教会(東京都北区)が、コルベ神父様と深いつながりがありました。

オススメ修道院その24:サレジオ修道会

男子修道会です。青少年の教育を目的とする修道会です。関連する学校は東京・大阪・大分・宮崎・長崎・神奈川にあります。聖ドン・ボスコによって19世紀後半にイタリアで設立され、出版分野でもサレジオ出版の本をよく見かけます。サレジオ会の神父も多いです(アルゼンチン出身でさいたま教区の司教マリオ山野内倫昭神父もたしかサレジオ会だったような)。月刊誌『カトリック生活』が有名です。

超、オススメ修道院その25:カロンデレトの聖ヨセフ修道女会

女子修道会です。特徴は、社会奉仕活動が中心で、ホームページには聖霊刷新でおなじみのカリスマという言葉が多くみられます。1650年に始まりました。「女性にできることはすべて行う」がモットーです。一番活動的な修道女会のような気がしています。米国セントルイス・セントポール・アルバニー・ロサンゼルス・ハワイ・日本(三重県津市)・ペルーに拠点があります。

カトリック修道院での祈り・社会活動・暮らし

カトリック川口教会にいらしたかたが突然、ここ(カロンデレトの聖ヨセフ修道女会)のシスターになられたのでびっくりしました。彼女からアメリカでの活動を聞いていると、私も参加したいなと思ったのでした(アメリカでは男子修道会もあるそうです)。一番驚いたのは、とあるシスターが始めたレストラン。たしか三ツ星レストランなのですが、貧しい人々も食べられるように寄付で運営しているそうです。

彼女はいま帰国されていて、ホームページを見ていたら日本での活動報告を英語で書かれていらっしゃいました。

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