
もう何年も前の話しですが、栃木市に住んでいたころ、近隣の教会であったバザーにチーズケーキを出品していました。もちろん、自分がいた栃木教会でも毎回作っていました。当時は営業とかビジネスセンスを磨きたいと思っていました。今、その当時を思い出しながら気づいたことがあるので、反省も込めてお知らせします。
アムウェイのレシピで作ったチーズケーキ(極上)

材料:クリームチーズ200g、生クリーム200cc、小麦粉大匙2杯、グラニュー糖70g、バニラオイル数滴、卵3個。すべてをガーと混ぜて焼くだけ。
これがほんとにおいしいです。どれほどかというと、
いつもいっていたカトリック栃木教会のバザーに出品したら、隣の教会(足利や宇都宮)のひとから「こっちのバザーでも出品してください」といわれたくらいの評判になっていました。毎年出品していると「今年はないのかい?楽しみに来たんだけどなぁ」という方にも出会いました。そのときは、うれしかったなぁ~。
ところで、このチーズケーキ、レシピを簡単に書きましたが、この
チーズケーキのレシピが踏み絵だった
だったのです。基本を知っている人なら上手に作れる、そうではない人が作ると失敗する可能性が高いという、踏み絵のようなレシピでした。
どこが、踏み絵(注意点)かというと(解説)、
- クリームチーズはフィラデルフィア、生クリームはタカナシを使う
のだと思う、たぶん(理由は、無添加・無添加に近い、ので) - グラニュー糖は、必ずグラニュー糖
(砂糖や三温糖など不可:理由は、風味が変わるから) - バニラオイル
焼き菓子に使うのはバニラオイルです。間違えてバニラエッセンス(少し安い)を使うとケチったな?とわかる人にはわかってしまうらしい。 - 手が痛くなるまで強烈に混ぜる
実際には機械で混ぜるのですが、「レシピがすべて」と思っている方は最初は手で混ぜてみるといいでしょう。機械のありがたみがよくわかります。
レシピの出展元からすると、強力フードプロセッサー(混ぜるときに「ガー」という音がします)が製品ラインナップにあるので、手で混ぜることはありません。手動で混ぜようとすると、必ず失敗します。その失敗で悔しい思いをすると、フードプロセッサーが欲しくなります(それなら最初から買っとけ、というのがレシピの出展元の考え方かもしれません笑)。
それから、
あとは焼くだけという不思議ないいまわし
にも注意が必要でした。温度も時間もレシピに書いてありません。オーブンで普通にチーズケーキを焼く温度と時間でできるはずです。我が家にはオーブンがありませんが、レシピの出展元が販売している電磁調理器があったので、スイッチ・ポンで出来上がっていました。
そういえば、オーブンがない人は、
炊飯器でもチーズケーキを作れます
レシピは上記と全く同じです。
故郷の実家に電磁調理器もオーブンもなかったので、炊飯器で作ったらうまくいきました。我が家で作るときはレシピの出展元の「(通称)鍋」を使います。鍋の底に合うよう、クッキングシートも丸い形にカットしたものも売っています(とても便利です)。
ところで、出展元とたくさん書きました。
以前、みっちり学んだネットワークビジネスだったわけですが、そのビジネスの在り方にたいへん感心しました(このころ私にとってのビジネスはお金儲けの方法であり興味の中心でした)。
どのくらい感心したかというと、「転職したらこれを仕事にしたい」と思ったくらいです。いまはNPO法人に転職して愛用者ですらなくなってしまいましたが(収入が激減して)、製品のファンではあり続けています。
基本理念を知っていないと……
この基本理念を知っている人なら上手に作れるのですが(たぶん)、そうでないと失敗する可能性も高いです。
基本理念のうち、私なりに理解しているのは、成功する成功しないの話は別にして(そこを掘り返すと、炎上するので、今回は別にします)、
- 高くても良いものを使うほうが、かえって安く(オトクに)なる
- 貧乏人が高くて良いものを使うには、それなりの工夫が必要
- お金が人生で一番大切ではない
こんなことをチーズケーキ作りで学びはしました。
私みたいな貧乏人が高くてよいものを使うには、それなりの工夫が必要なのですが、チーズケーキにかぎって工夫といえば、
材料費をおしまないで。その代わり年に1度食べるだけでいいじゃない?
ということかな、と思っています。誕生日のときにだけチーズケーキかチョコケーキを妻が焼いてくれました。これが、ほんとにうまい。
と、まあ、一般的な愛用者としては、これくらいのことに気づけばよかったのだと思います。以後10年近く教会バザー用にチーズケーキを作り続けてわかったことを書いてみます。
教会バザーでの後悔した出来事
教会バザーでは「あの製品で作ったチーズケーキです」というようなことは、ほとんどありませんでした。いや、何度か言ったことはあります。そうするとどうなったか。
ひとりのご婦人がチーズケーキ作りで使う製品を買ってくださったのです。それで、持っていったら日ごろの料理に使うためではなさそうだと気づきました(立派なオーブンレンジがあったので)。
それでもお代をいただいて、設置して帰りました。その時はありがたかったです。数万円の製品を買って、お礼をしてくださったのかなと思い、感謝もしています。でも、
それから間もなくしてその方はお亡くなりになられました。
どうでしょうか?お亡くなりになられたと聞いた時、後悔しないほうがおかしいくないですか?いまから思うに、私の活動がその方の生き方にプラスになってほしかったです。私のわがままかもしれませんが。
その方は、ご遺体も大学に検体として提供されました。持っているものすべて、地上に置いていかれたのです。私の活動もこのご婦人のようでなくてはなりません。
製品を販売したいという欲が邪魔している
それは、たぶん、私がビジネスや営業方法に磨きをかけようと思っていながら、それがために製品を売ってみたいという欲があったからだと思います。上に書いたご婦人のほかにも、
がんで病気になった方へ、栄養補助食品を届けてみたことがあります。ほんとうに、恥ずかしい限りです。みなさんも、こんなことは絶対にしないように気を付けてください。
病気や死に直面している方に、無料でお渡しするのもNGです。なにしろ、あなたや私の力ではもう、その方をどうすることもできないのですから。
私が神様のことを大切に考えるようになったのは、この出来事があったからです。その方は、大学病院でお亡くなりになり、そのお父様も何年かしてお亡くなりになりました。そのご家族は家族の力の限り、神様と教会にご奉仕されていらっしゃったご家族です。
もとはというと、そのご家族のようになりたかったので、教会でチーズケーキを焼き始めた私です。そして、このご家族への恥ずかしい行いを通して、私がたどり着いたのは、ビジネスではなく神様でした。
ビジネスを成功させたいのだったら
ビジネスを成功させたいのだったら、あなたの本心から行動するべきです。アップラインに言われたからとか、みんなこの道を通ってきたとか、こんどのマケはあなたの番よと、言われたからやるのではなく。
すべて納得したうえで行動して、その行いが神様の考えに沿っていれば、ビジネス的な成果も必ずついてくると思います。
ビジネスはあなたや私を鍛える火の役目、その成果は神様が無償で限りなくお与えになります(と、信じています)。
その証拠に、
栃木教会のひとからいまも連絡をいただいている
何人かの方から、今も連絡をいただいています(これこそ、うれしいことではありませんか!)。
「チーズケーキを一緒に作ったわよね」とか「いまは、やる人いないわよ」とか「近くに来たら寄ってよね」とか。
ひょっとしたら、ごあいさつかもしれませんが、それでもうれしいです。
「わたし、あのときチーズケーキ、買ったわよね」と、いわれるよりも。
教会バザーに極上チーズケーキを出品してわかったこと
皆さんには、原価率を20%から45%以下に抑えるといいですよ、ということをお伝えしなければなりません。私の場合は55%でした(トホホ)。
原価率を抑えておくと、教会バザーが終わった後、翌日の月曜日からしばらく魂が抜けてしまうこともないでしょう。手伝ってくださったひとたちに、おやつくらいはご提供ください。
飛ぶように売れると、うれしいです。ですが、買ってくださる方も「お付き合いで買ってあげているだけ」の場合もあります。神様の前では謙虚でいてください。
あなたの頑張りだけで極上チーズケーキが売れているわけではないのですから。