テレビや本でお見かけした当時のカトリック有名人(私の知っている範囲で)
加藤一二三さんと藤井聡太さん

あまり、テレビを見ないので有名人の名前を見てもピンとこないのです。それでも一覧にして眺めていると知っている名前も多いものだなぁと思いました(浅く広く)。ホントはカトリックのひとだけではなくクリスチャンで探せばもっともっと多いはずです。各界にまんべんなくいらっしゃるものだとも感じました。

棋士

加藤一二三さんと藤井聡太さん
加藤一二三さん(と、右は藤井聡太さん)

将棋の世界でもカトリックの方がいらっしゃいました。

加藤一二三(ひふみ)さん

純朴な感じのかたでした。プロ騎士。ローマ法王がいらしたときに東京ドームでお会いしました。

医者

お医者さんの世界でもカトリックの方は多いです。代表的な方というとこの方でしょう。

加藤友朗(ともあき)さん

有名な外科医でプロジェクトXにも登場されていました。たしか、小児外科だったと思います。アマゾンにも著者紹介で

万策が尽きた末期癌患者の必死の願いに真摯に向合う一人の外科医。「諦めない」ことが一つの発想を生む。臓器移植の技術を駆使した方法で患者は生還する。NYで活躍する日本人医師の発想と決断。

永井隆(たかし)先生

中学の時に「この子を残して」という著書を読んだことがあります。洗礼名はパウロ三木(日本人の名前ですね、めずらしい)。長崎のお医者さんで原爆後の治療に当たられていました。島根の松江出身だそうです。医学博士。

実業家

新しい文化を作られた方々にもカトリックの方がいらっしゃいます。

円谷英二(つぶらや えいじ)さん

ウルトラマンで有名な方ですね。円谷プロダクション。特殊撮影技術者からスタートされたようです。

円谷 英二(本名 英一)は1901(明治34)年7月7日、福島県須賀川市に生まれました。1916(大正5)年に尋常小学校を卒業し、憧れの飛行機乗りを目指して日本飛行学校に入学するも事故によって学校が閉鎖。夢破れて新たな進路を見出すべく、神田電機学校(現在の東京電機大学)の夜間部に入学。学費の足しにと、玩具会社で玩具の企画立案や、実際の商品発明に携わる嘱託考案係として働くようになったのですが、この頃に、偶然に映画関係者と知り合ったことが縁となり、カメラマン助手として映画人のキャリアをスタートさせます。この時、円谷英二は18歳でした。創業者・円谷 英二

小倉昌男(まさお)さん

「クロネコヤマトの宅急便」の生みの親です。

背水の陣で決断したのが宅急便の事業化だ。昌男の経営の原点は徹底的にお客さまの立場に立つこと。「サービスが先、利益は後」、そして社訓にもある「大和は我なり」の全員経営を社内に徹底させた。これらの理念は、現在もヤマトグループに脈々と受け継がれている。宅急便の産みの親 小倉昌男

濱尾実(はまお みのる)さん

もうお亡くなりになっていらっしゃいますが、私が大学生のころに住んでいた淳心寮(東京世田谷)があったカトリック松原教会の近くにいらした方でした。その教会に所属していた私の妻から話を聞きました。彼女たちからは「はまおのおじさま」と呼ばれていたそうです。もと東宮侍従長。

1925(大正14)年、東京に生まれる。1948(昭和23)年、東京大学工学部応用化学科卒業。1951年から1971年に至るまで、東宮侍従として、皇太子殿下(現在、上皇陛下)、浩宮さま(現在、天皇陛下)にお仕えする。同年から1981年まで聖心女子学院教諭。その後、教育評論家として講演や執筆活動に専念。2006(平成18)年、逝去 浜尾実 プロフィール

作家

作家や小説家の方はカトリックという思想を表現しやすいように思いますが、直接カトリックですとは語られません。でも、登場人物の生きざまに、それらしい形跡を見ることができます。

三浦朱門(しゅもん)さん

「朱門」は、キリスト教の聖人シモン・ペテロからつけられたペンネームです。奥様が曾野綾子さんなので、この方のお名前を存じ上げていました。文化庁長官も務められました。

1926(大正15)年、東京生れ。東京大学文学部言語学科卒業。日本大学藝術学部の教職に就くとともに、作家活動に入る。1985(昭和60)年4月から翌年8月まで、文化庁長官を務める。1999(平成11)年、産経正論大賞を受賞。同年、文化功労者となる。2004年より日本藝術院院長。著書に『冥府山水図』、『箱庭』、『武蔵野インディアン』、『夫婦口論』(曽野綾子氏との共著)、『老年の見識』、『家族はわかり合えないから面白い』(三浦暁子氏との共著)などがある。新潮社:三浦朱門

曾野綾子(そのあやこ)さん

三浦朱門さんとは打って変わって、曾野綾子さんの著作はたくさん読みました。大学の後輩である上皇后:美智子様とお友達だったらしく、私の妻がよくその話をしてくれていました。日本郵政取締役会長とか、ビジネス面でも著名な活動をされていらっしゃいます。「誰のために愛するか」や「いい人を止めると楽になる」などを読みました。

加賀乙彦(かが おとひこ)さん

犯罪が起こる要素をテーマにした小説を読んだ気がしましたが、どの本だったかは定かでありません。精神科医で東京拘置所医務部技官も経験されていたからそのような著作があったのでしょう。オウム真理教事件では弁護士側から麻原彰晃に接見したあと「訴訟能力はなく治療を」という結論を出さました。

遠藤周作(しゅうさく)さん

中学生のころから著作はたくさん読みました(読まされました)。「海と毒薬」「沈黙」「イエスの生涯」「侍」「深い河」など。

柳美里(ゆう みり)さん

ラジオ番組で知った小説家でした。東日本大震災のあと福島県東相馬に移住されて「すごいひとだな」と思いました。そのあとカトリックだと聞いて(2020年に洗礼を受けられたそうです)それにもびっくりしました。

井上ひさし

よく、井上靖(やすし)さんと間違えてしまったのですが、井上ひさしさんのほうがカトリックとのことでした。「ひょっこりひょうたん島」を知らない人はいないはずです(若い人は別にして)。

シスター渡辺和子さん

元ノートルダム清心学園理事長でした。妹がそこに通っていたので著書を勧められて読みました。『スミレのように踏まれて香る』だったか『置かれた場所で咲きなさい』だったか忘れましたが、その中で、「二・二六事件に遭遇し1mのところで父が青年将校によって命を落としたのを目撃」という記述がありました。

野球選手

日曜日に試合があるためか、カトリックのかたはあまり見当たりませんでしたが、海外からいらした選手にはカトリックの方もいらっしゃいました。まずは日本人選手OBから。

長嶋一茂さん

カトリックとは知らなかったのですが、一茂さんのことはよく知っています(テレビの中だけですが)。一茂さんはタレントの中に入れたほうがよかったでしょうか。

その話に一茂は「僕もカトリックですけれど、ヨハネ・パウロ2世のことを『パパ様』と呼ぶ。パパ様と会えないですから、普通は。トップ中のトップ」と熱弁。スマートフラッシュ

アレックス・ラミレスさん

ベネズエラ出身で日本に帰化されています。外野手で打者として有名でした。ヤクルトのリーグ優勝・日本一・本塁打王・打点王・最多安打・史上初シーズン200本安打などがありました。そのあと巨人でも打点王・首位打者・本塁打王・打点王でリーグ優勝・日本一も経験されています。さらにすごいのは、続いてDeNAでも、日本通算2000安打・8年連続100打点超えがありました。

政治家

正義感が強い政治家が多いように感じました。社会活動を中心にされていらっしゃる方が多いようです。

山本太郎さん

元俳優のときから異色な積極性があり注目していました。いまは、れいわ新選組で国会中継でよく発言されています。正論なのですがすがしいですが、質問を受ける国務大臣や内閣総理大臣の側からすると、ま正面から答えにくい質問なのだろうなと同情してしまいます。

緒方貞子さん

国際連合難民高等弁務官のトップにいらしたときは、世界中に飛び回られ、訪問先からニュース映像で彼女の活躍を見ていました。クルド問題・サラエボ・ルワンダ虐殺いろいろありました。

緒方貞子さんは、日本人で初めての国連難民高等弁務官として、1991年から2000年まで10年間の任期を務めました。緒方さんは1927年東京都に生まれ、幼少期をアメリカ、中国、香港などで過ごしました。聖心女子大学卒業後アメリカに留学し、ジョージタウン大学で国際関係論修士号を、カリフォルニア大学バークレー校で政治学博士号を取得。その後、74年に国際基督教大学準教授、80年に上智大学教授に就任。76年には日本人女性として初の国連公使となり、その後91年には日本人として、また女性として初の国連難民高等弁務官に就任しました。日本人初の国連難民高等弁務官

私が高校生の頃、政経の科目の先生が「国連で活躍したがったら国連難民高等弁務官事務所という選択肢もある」と言われました。赤点連発の高校時代でしたが、そこだけ記憶があります。その頃まだ、緒形貞子さんが活躍される前でした。

上川陽子(かみかわようこ)さん

法務大臣でいらっしゃったとき、ネット上で「死刑執行するとは。カトリックなのか?」のような書き込みをみてカトリックなのだと気が付きました。応援しています。立場によっていろんな判断をしなくてはならない人が世の中にはたくさんいらっしゃいます。人間の浅はかな知恵から沸き起こる不安や批判を神様が正義と公正に変えてくださいますように。

麻生太郎

もと内閣総理大臣。麻生太郎さんの事務所には漫画のポスターがあると聞いたことがあります。そして、国会答弁でひょうひょうとかわす話術。質問した人からすると、うまくかわされてしまったと思われるかもしれません。彼の知恵はどこからくるのでしょうか。

原敬(はら たかし)さん

内閣総理大臣といえば、歴史の教科書にも出てくるこの方ですね。ハラケイと愛称で呼ばれたりもします。平民宰相(さいそう)でしたが、東京駅で暗殺されました。

吉田茂(よしだしげる)さん

この方も、内閣総理大臣経験者です。実業家のジャンルでも登場いただいた浜尾実さん、彼の弟:濱尾文郎枢機卿さまから臨終洗礼を受けられたそうです。

皇族

皇族でカトリックというのも許されるのか?とよく質問を受けますが、上皇后美智子さまのときにもキリスト教に対する反発があったようです。

1961年(昭和36年)夏頃、聖心女子大学でキリスト教女子教育を受けた事情からキリスト教に心酔していることに昭和天皇が激怒し、美智子妃が「絨毯の上にひれ伏して謝ったが、天皇のお怒りは容易に静まらなかった」『文藝春秋』より

皇室というと神道の総本山にあたると思います。そんな場所にも、少しずつキリストの考え方が入っていけばいいと思います。

寬仁親王妃信子(ともひとしんのうひ:のぶこ)

ご結婚前のお名前は麻生信子さまでした。政治家の欄でも登場していただいた麻生太郎さんの妹さんにあたります。もっといえば、大久保利通の玄孫・吉田茂の孫だそうです。こうしてみると、カトリックやクリスチャンは、実際日本に数少ない一派(というのか?)にすぎませんが、重要な役職につかれていらっしゃる方は案外多いのかもしれません。

朝香宮鳩彦王(あさかのみや:やすひこおう)

皇族であり当時の軍人でした。明治天皇八女・允子内親王の夫でした(明治天皇の娘と結婚された方)。

タレント

育ちがもともとカトリック、という方も多いです。

つるの剛士(つるの たけし)さん

よくテレビでお見掛けします。カトリックとは知りませんでしたが、家庭的な方だと思います。

羽生理恵(はぶ りえ)さん

もと畠田理恵さんで、将棋棋士羽生善治(よしはる)さんとご結婚されたとき、お幸せにと思ったことがあります。「京、ふたり」というドラマを覚えていらっしゃいますか。ファンでした。

南沙織(みなみ さおり)さん

沖縄出身で特撮物ミラーマンにも登場されていらっしゃいました。四谷にあるカトリック系大学の先輩でもいらっしゃいました。

藤村美樹(ふじむら みき)さん

キャンディーズのミキ様ですね。

アグネス・チャン

日本ユニセフの初代大使で有名ですが、彼女も四谷にあるカトリック系大学で学ばれていらっしゃいました。教育学博士ということは大学院卒ですね。ひなげしの花、好きでした。

そのほかにもこの四谷にある大学では、土手から見えるグランドで「体育の授業でタレントさんがぴょんぴょん飛び跳ねていた」という目撃情報を聞いたことがあります。カトリックかどうかは別として。

前川清 (きよし)さん

「長崎は今日も雨だった」を子ども時代によくテレビで観ていました。先日もカラオケで久しぶりに歌いました。私が歌うには少し難しい曲でした。よく「内山田洋とクール・ファイブ」と曲紹介されていたので、内山田洋さん?前川清さん?子ども時代はよくわかっていませんでしたよ。

森田順平(じゅんぺい)さん

NHKの大河ドラマ(とくに時代劇)にはたくさん出演されていらっしゃいます。

テレビや本でお見かけした当時のカトリック有名人(私の知っている範囲で)

無名な人でもよければ、もっとたくさんのカトリック・クリスチャンを知っています(私からすると、みなさん偉大な方が多いので無名とはいい難いのですが)。育ちはもともとカトリックの方だったり、旅立つ直前にカトリックの洗礼を受けられた方もいらっしゃいました。みなさん、その人それぞれの人生を歩まれていて、この方々の人生に2つと同じようなものはないと感じました。それこそが、神様から賜ったその方の召命だったのでしょう。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事